巨大な獣脚類のバリオニクスはワニのような顎が特徴で、体長は最大 10 m まで大きくなることもある。バリオニクスは陸に生息するが基本的に魚食恐竜で、長い爪で川から魚を捕まえたり、浅瀬を泳いで長い鋸状の歯で獲物を捕獲したりする。また陸の小型恐竜の死骸を食べる腐肉食性もあると考えられている。

発見物

「重々しい爪」という意味のバリオニクスは、1983 年にイギリスのサリーでアマチュア化石収集家ウィリアム J. ウォーカーが粘土採掘場を調べていた時に発見した。当初は巨大な爪と他の骨が見つかったが、その後の調査により、ほぼ完璧なバリオニクスの骨格が発掘された。現在はロンドン自然史博物館に展示されている。

古生物学

バリオニクスは約 1 億 2500 万年前の白亜紀前期に生息し、北ヨーロッパとアフリカの一部でポラカントゥス、イグアノドン、ヴァルドサウルスなどの他の恐竜と共存していた。バリオニクスは主に魚を捕食していたことから、浅瀬の近くを好み、川や湿地帯にいたと考えられている。

情報

時代
白亜紀前期
スピノサウルス科
バリオニクス
体高
2.6M
全長
9.3M
体重
1.7T
食習慣
魚食恐竜、肉食恐竜、生き餌
卵のバッチのサイズ
1 - 3