恐竜ガイド

恐竜たちの自然繁殖を促進したり、繁殖プログラムや遺伝子研究を推進したりして、生命が道を見つけるのを助けよう。

合成と孵化

科学者たちは、化石から抽出された遺伝子情報を使って恐竜を合成することができます。

孵化場を使うと、さまざまな恐竜種のゲノムを確認できます。また、ここではゲノムを編集したり、編集したゲノムによって新しい恐竜を合成したりすることもできます。

合成を行うには、科学者、そして十分な時間と資金が必要です。各孵化場には、同じ種や異なる種の恐竜の卵を同時に合成できる複数のスロットがあります。

遺伝子組み換えを使えば、合成した恐竜に特定の特性が発現する確率を変更できます。新しい組み換えは、科学センターで研究できます。

孵化場で合成した後、孵化可能な卵は確認したり孵化させるために選択したりすることが可能となります。孵化には、科学者に加えて、十分な時間と資金が必要です。 孵化させるには科学者が必要です。

有効な卵を選択すると、発現している特性を確認できます。この時点で恐竜の性別も選択できます (選択できるのは、オスの合成を研究済みである場合のみです。研究の詳細については、パーク管理ガイドをご覧ください)。

選択した卵が孵化した後、成体まで成長した恐竜は、孵化場から直接放つこともできますし、より遠くへ空輸することもできます。

遺伝子組み換え

ゲノムを合成すると、さまざまな特性が発現します。特性は、全体的な健康状態、行動、種の特徴に影響し、予想される寿命が伸びたり、病気への耐性が向上したり、食欲が減ったりします。

恐竜たちにも個性があり、行動やアピール、大胆さは恐竜ごとに異なります。例:

恐竜の個性は、その恐竜が属する種だけでなく、特性や遺伝子組み換えにも左右されます。そうした特徴を確認すれば、“さらなる食料を必要とする”など追加での世話が必要な恐竜を把握できます。

各ゲノムには、長所や短所となる特性を持つ可能性があらかじめ設定されています。合成中に各タイプの特性が発現する確率は、遺伝子組み換えによって変更できます。ただし、一部のレアな特性の発現は完全にランダムです。

利用可能な組み換えは、ゲノム研究の進歩に応じて増えます。新たな遺伝子組み換えは科学センターで研究できます。

恐竜の繁殖

「ジュラシック・ワールド・エボリューション」シリーズで初めて、パークで恐竜を繁殖させ、幼体を育てることが可能になりました。

縄張りに適切な巣があれば、オスとメスの恐竜は繁殖を行うことができます。ただし、縄張りが十分に広く、恐竜が繁殖能力を有している (「多産」である) 必要があります。繁殖の可能性は、メスの繁殖力と、パートナーであるオスとの適合性、巣の立地、番いが有する特性によって決まります。これらは種によって異なるので、繁殖しやすい種と、繁殖しにくい種があります。

繁殖力と適合性の特性は科学センターで研究可能で、これらを使えば合成した恐竜を遺伝子操作して自然繁殖の可能性を高めることができます。

体系的繁殖プログラムは、番いを慎重に選ぶことにより、狙った特徴を持つ恐竜を生み出すことを可能にします。巣で体系的繁殖プログラムを設定して、繁殖成功率をさらに高めることもできます。ただし、体系的繁殖プログラムの設定には、科学者に加えて十分な時間と資金が必要です。

自然繁殖でも、繁殖プログラムでも、繁殖に成功すると巣に卵が出現します。それから少し経つと、幼体が巣から出てきます。

恐竜のニーズは 2 つのカテゴリに分類できます。

• 必要な環境 – 恐竜が必要とする囲いや環境。これには縄張りの好みや、必要とする牧草地、荒地、水場の割合などが含まれます。
• 社会的欲求 – 囲いを共有する他の恐竜についての好み。これには成体の個体数、オスとメスの個体数、共生の不快感などが含まれます。

これらはいずれも恐竜の心地よさ評価に直接影響します。

心地よさ評価

恐竜の心地よさパネルを見れば、要求がどの程度満たされているかがわかります。

縄張り内でこれらを満たしてやることは、恐竜たちの心地よさを保つうえで重要です。

社会的な問題は、その恐竜の縄張りにいる個体構成を調整することで解決できます。環境的な問題は、環境ツールを使ってその恐竜の縄張りの地形を調整することで解決できます。

心地よさ評価が低い恐竜は、逃げ出してゲストを襲う可能性があります。また、逃げ出そうとして怪我することもあります。

心地よさパネルでは、恐竜の心地よさ評価が低すぎるときに何を改善すればいいかを確認できます。

縄張り

同じ場所にいる同種の恐竜は、周囲に縄張りを形成します。恐竜の社会的要求や環境的要求は縄張りによって変化し、最終的には彼らの心地よさ評価に影響します。

恐竜の社会的要求および環境的要求は、縄張りの状態や地形を変えることによってのみ満たすことができます。可能な場合、恐竜は縄張りを形成し、その環境の中で要求を満たそうとします。

縄張り内の個体数が増えると、心地よさ評価を維持するために必要な環境的要求と総合的な広さも増加します。異なる種の間で縄張りが重なっている場合は共生問題が発生し、心地よさ評価にも影響を与える可能性があります。

共生の嗜好

それぞれの恐竜の縄張りパネルには、縄張りのタイプが表示されています。ある恐竜の縄張りが別の恐竜の縄張りと重なっている場合、パネルに表示されている共生の嗜好により、それぞれの社会的要求に対する影響が決まります。

パネルにリストアップされている縄張りのタイプや特定の種を好む恐竜であれば、問題なく縄張りを共有できます。一方、リストアップされている縄張りのタイプや特定の種を嫌う恐竜には、共生の不快感がもたらされます。

重なっている縄張りについて嗜好が何も記されていない場合も、共生の不快感が多少ながらもたらされます。

空腹

恐竜に餌を与えるのは簡単ではありません! 食性や環境に合わせていろんなフィーダーや植物を使いこなして、恐竜たちが飢えないように管理しましょう。

フィーダー

食欲的要求を満たすのに、草食恐竜はフィーダーを必要としません。縄張りの中で環境的要求が満たされていれば、彼らが食べ物に困ることはありません。これは環境ツールで編集できます。

肉食恐竜と一部の魚食生物 (メガロドンなど) は、食欲的要求を満たすためにフィーダーを必要とします。環境的要求に応じて専用のフィーダーを縄張りに設置し、常に十分な餌を供給しましょう。

環境的要求と食欲的要求を満たすために獲物を必要とする恐竜もいます。こうした恐竜は、他の恐竜などの生きた獲物を狩ることで、これらの要求を満たすこともできます。

古植物学

古植物学により、はるか昔に絶滅した数多くの草木も復活し、パークでの利用が可能となっているので、先史時代の環境をしっかりと再現できます。これは、そうした植物を必要とする草食恐竜の環境的要求や食欲的要求を満たすうえで大きな意味を持ちます。

環境ツールを使用して、古代植物を追加しましょう。その際は、そこを縄張りとしている種の環境的要求を考慮することが重要です。環境が恐竜のニーズを満たしているかどうかは、心地よさパネルで確認できます。

恐竜の環境的要求を満たす古代植物は、環境ツールパネルに強調表示されます。古代植物は、一度に複数の環境的要求を満たすこともできます。

恐竜の幼体

幼体には幼体の社会的要求と環境的要求があり、それらは必ずしも成体と同じではありません。

例:

• 幼体の個体数
• その種の成体のメスの個体数

幼体は成体と同じ縄張りを共有しているので、すべての要求を満たし、心地よさ評価を高く保つには、特別な配慮が必要になるでしょう。

幼体はやがて成体へと成長します。それにともない、幼体時代の心地よさと自然繁殖の世代数 (その血統がどれだけ続いているか) に基づいて、アピール評価が修正されます。幼体から成体への成長は、縄張り内での社会的要求と環境的要求にも影響し、心地よさ評価を高く保つには、より広いスペースが必要になる場合もあります。

種によって子育ての仕方は異なり、自分の子供を敵扱いする種も存在します。皮膚の模様や色だけでなく、幼体は親や先祖から特性も受け継ぎます。

恐竜たちの未来の世代

幼体を成体へ育て上げ、住みよい環境を用意し、歳を重ねていくのを見守り、何世代にも渡って恐竜たちをサポートしてあげましょう。恐竜が死ぬのは悲しいことですが、命あるものはいつか必ず死ぬのが自然の摂理です。

恐竜は縄張りの総合的な広さに敏感なので、あらかじめ十分な空間を確保しておきましょう。ただし、拡大が常に正解とは限りません。いったん個体数が安定すると、総数はあまり変化しなくなります。もっとも、ルールには常に例外が存在するものですが...

他の動物と同じく、恐竜の幼体も特性と外見を親から受け継ぎます。とはいえ、DNA が突然変異して、新たな特性や外見が生じることもあります。

恐竜たちのニーズを満たしているだけでは、健康を維持することはできません! 恐竜も生き物なので、いろいろな病気や怪我を負う場合があります。

病気

恐竜が病気になる原因はいくつかあります。

• 投薬が必要
  • 原因:恐竜が原因不明の病気を患っています。
  • 治療法:この恐竜は、MVU チーム の治療を受ける必要があります。科学センターでしかるべき治療法を研究しましょう。
• 砂嵐
  • 原因:砂嵐が原因で恐竜が病気になりました。
  • 治療法:砂嵐による病気は、MVU チームのダーツで治療できる場合があります。
• 心地よさの低さ
  • 原因:必要な環境が整っていないため、恐竜が病気になりました。
  • 治療法: この病気を治療するには、恐竜が必要とする環境を整えてください。
• 感染中のフィーダー
  • 原因:感染したフィーダーが原因の新たな病気が発見されました。
  • 治療法:病気の拡大を防ぐため、レンジャー チームを派遣してフィーダーを消毒してください。

これらの状況によってさまざまな病気が発生し、いろんな影響を恐竜に与えます。

恐竜の傷病パネルには、病気の影響や推奨される次のステップなど、詳細な情報が表示されます。

怪我

脱走や、他の恐竜との喧嘩などによって、恐竜が怪我をすることがあります。怪我は恐竜に対してさまざまな影響を与えるので、治療する必要があります。

重傷の場合、古生物医療施設で特別な治療が必要です。恐竜に治療を受けさせるには、輸送手段を使って施設に直接搬送する必要があります。

死

恐竜の死亡原因としては、以下のようなものがあります。

恐竜の寿命は、種や、寿命に関係する特性によって決まります。特性は、合成前に孵化場で遺伝子組み換えを行うことで変更できます。恐竜の死体は、輸送手段を使えば片付けることができます。

恐竜は野生動物です。パークに閉じこめられていても、あるいは閉じこめられているからこそ、より攻撃的な行動をとる場合があります。そうした行動の理由としては、生存競争、群れにおける優位性の誇示、幼体の保護などがあります。

狩り

肉食恐竜や魚食恐竜は、自分の縄張りで獲物を狩り、空腹を満たすことができます。フィーダーから放たれた獲物と、他の恐竜などの自然界の獲物の両方が狩りの対象となります。 

高い心地よさ評価を維持するために、環境的要求の一部として獲物を必要とする恐竜もいます。狩りは、恐竜が食べ物を得るためのもう一つの手段と言えます。より攻撃的な種は獲物に対するニーズを持つ場合もあり、その場合には獲物を囲いの中に追加する必要があります。

支配力

支配力は恐竜が縄張りをめぐって戦う能力の指標で、戦闘力、悪名、特性によって決まります。

縄張り内で最も高い支配力を持つ恐竜は、現在のアルファ (ボス) と戦って自分が新たなアルファになろうとします。

悪名

狩り、戦闘、他の動物の殺害、負傷、囲いからの脱走、ゲストに危害を加える行為などを行うと、恐竜は悪名を獲得します。

悪名が高い恐竜は支配力が高まるため、縄張りをめぐって他の恐竜と衝突する場合があります。

時間が経つと、悪名は下限まで低下していきますが、悪名が高まる行為を行うたびに下限は上がります。

恐竜の戦い

さまざまな理由から、恐竜同士で戦いになり、怪我や死に至ることもあります。恐竜同士の闘争の主な理由としては、縄張りの支配権を巡る対立や、他の種との縄張り争いが挙げられます。

また、心地よさ評価の低い恐竜同士が、苛立ちから争いになる場合もあります。幼体の親は、仔にとって脅威となるすべての恐竜と戦います。

恐竜の知性

知性特性は合成によって持たせることもできますが、この特性を生まれつき持っている恐竜もいます。この特性を持つ恐竜は、アピールが高い反面、パークにとって危険でもあります。

知性特性を持つ恐竜は、食料 (草食恐竜なら植物) や獲物 (生きているヤギなど)、あるいは通路にいるゲストを求めて囲いの中を常に動き回っています。目当てのものを見つけると、心地よさ評価に関係なく、囲いから脱走しようとします。

食料、ゲスト、獲物は、知性を持つ恐竜の縄張りから遠ざける必要があります。セキュリティー評価の高いフェンスを使って脱走を防止したり、監視カメラや捕獲チームによって暴走する恐竜を閉じこめたりすることもできます。